上流工程SEに必要なスキルとやりがい「ユーザーの反応をダイレクトに受けられる」

ユーザーの反応をダイレクトに受けられる!

上流工程にかかわるSEは、開発現場から外へ出てクライアントと詳細なやり取りをしたかと思えば現場向けにシステムを設計したりと、プロジェクトの橋渡し役として重要な役割を担うと同時に重い責任を背負っています。では、上流工程にたずさわることによって得られるやりがいにはどのようなものがあるのでしょうか。

ユーザーの反応をダイレクトに受けられる!
LINEで送る
Pocket

ユーザーの声が直接聞ける

システム開発はクライアントの要望ありきでスタートするプロジェクトです。
クライアントの多くはシステム開発についての専門知識を持っていないため、システムでやりたいことが実現可能なのかどうかの判断ができません。そこで必要になってくるのが上流工程のSEです。システム開発についての専門知識を持っているSEは、クライアントにとって頼れる相談役となります。クライアントとの良好な関係を築きながら1つの目標に向かって協力した結果、クライアントがよろこんでくれている様子を実際に見ることができるとやりがいを感じるのではないでしょうか。実際に作業をするのは下流工程の現場で働く人たちですが、それらの人たちがクライアントの要望通りのプログラムを作成するために必要なのはSEの力です。自分の頭の中だけで専門的なことを理解するだけなら簡単なことかもしれません。しかし、クライアントと認識を共有するためには、頭の中で理解していることを専門知識のないクライアントに伝える能力が必要です。また、クライアントの頭の中にあるシステムのイメージを自分の頭の中に正確に投影する洞察力も必要です。それらの能力をバランス良く発揮することで思い通りのシステムが完成したときなどには、SEとして大きな達成感を味わうことができるでしょう。ユーザーとの接点がある仕事は、現場のみの仕事にはない苦労が多いものです。しかし、ユーザーとの距離が近いからこそ感じられる生の声は大きな力になります。

自分がかかわったシステムが役立っているという実感

さまざまな苦労を経て完成したシステムの運用がスタートし、ユーザーから喜びの声が届くようになると、「自分の仕事が他の人々の役に立っている」ということを強く実感します。作って終わりの自己満足よりも、自分が作ったもので他者が満足していることを知るほうが、仕事の満足度は何倍にも膨れ上がるものです。役に立つシステムを作ったという自信は、次の仕事にもいい影響を及ぼしてくれます。もっといいものを作ろうというモチベーションがより良い成果につながり、成果に対する良い反応がさらなるモチベーションアップにつながるというサイクルが生まれます。そうしてやりがいがやりがいを呼んでいくうちに、SEとしてのレベルもアップしていくでしょう。